姿勢維持
皆さんはどのように姿勢を維持していると思いますか?
微動だにせず、体を固めて姿勢を維持していると思っていませんか?
実は私もそう思っていました。
しかし、勉強していくうちにそうじゃない事が分かりました。
重心動揺
実は、中心を行ったり来たりしながら、微調整してフラフラしながら立っています。
そして、これは無意識で行われているので、この体の傾きを感じて修正するために必要な働きがあります。
筋肉の静止張力
筋肉の力の出し方には活動張力と静止張力の2種類があります。
活動張力は筋肉を収縮さして出す力。
分かりやすく言うと筋肉をムキッとさして力こぶを作る力の出し方です。
静止張力は筋肉が伸ばされた分、元に戻ろうとして出る力です。
輪ゴムのように伸ばされると元に戻ろうとして、それが力になる。
筋肉にはそのような力の出し方もあるのです。
そして、姿勢維持には、体の傾きを感じて修正するのは静止張力の働きです。
主に背骨の周りについてる筋肉は静止張力で姿勢を維持しています。
重心が中心から離れ、体が傾くと筋肉が伸ばされます。
筋肉の静止張力が働くと伸ばされた分元の戻ろうとしてその力で重心は中心に向かいます。
この働きにより重心は中心付近にあるので、体が大きく傾く事もなく必要最低限の力で姿勢維持でき、体への負担も少なくてすみます。
しかし、何かの原因で体に余計な緊張があり、余計な力が入って筋肉が固くなっている場合、つまり活動張力が働いている場合は筋肉が固まっているので静止張力が働きにくくなっています。
その場合、重心が中心から離れて体が傾いても修正できにくくなっています。
そのままでは姿勢維持できず倒れてしまうので、それを防ぐために活動張力を働かして体を固くして姿勢維持します。
それにより倒れることは防げますが、さらに静止張力の働きを妨げますし、体は傾いたまま一部の筋肉だけを緊張させ負担をかけ緊張を生み出します。
このように姿勢維持にもいろいろあります。